再婚しても元夫から養育費をもらえるの?!

養子

 

シングルマザーのA子さんから再婚後の養育費について相談を受けました。

 

元夫の不倫が原因で離婚して5年が過ぎた女性がいます。当時、7歳だった女の子は中学生になりました。この5年間、元夫のTさんからは毎月4万円を養育費として受け取り、女の子の中学入学に際して支度金として別途5万円をもらいました。

 

Aさんは今、同じ職場のBさんと交際していて、今年中に結婚する予定です。
AさんにもBさんにも、それぞれ娘さんがいますが、姉妹のように仲が良いこともあって、今度こそ温かな家庭が持てると楽しみにしています。

 

 

ところで、Aさんの娘さんは月に一度、元夫であるTさんと面会していますが、そこで「お母さんが再婚する。新しいお父さんができる」と話したそうです。

 

 

そんなある日、Tさんから「結婚おめでとう!ついては、娘にも新しい父親ができるということなので、結婚後は、養育費を免除してもらえないだろうか?」という打診がありました。

 

 

Bさんは「僕が新しい父親になるんだから、もう養育費は受け取らなくてもいいんじゃないか。でも、どうしても君の気持ちが収まらないのならこのままでもいいけど、せめて少しだけでも減額に応じてあげたら?」と言い、Aさんの娘との養子縁組を希望してくれました。

 

 

Aさんは、元夫の不倫・不貞が原因で離婚となっただけに、娘が大学を卒業するまでは養育費を払うとした約束を最後まで守ってほしいと思っています。

 

「私が再婚することで、不貞を働いた元夫からの養育費を免除したり、減額しなければいけないのでしょうか?」と思い悩んでいます。

 

 

いろいろ調べてみると、法律上、実親は子供を扶養する義務を民法第877条第1項にて定められていることがわかりました。
この扶養義務は父親と母親が離婚した場合でも変わることはなく、父親には離婚後も元妻に引き取られた子どもの養育費支払う義務があります。

 

さらに、この父親の扶養義務は、離婚した後に元妻が再婚した場合でも変わりありません。子どもが再婚相手の養子になった場合でも同じことです。というのも、再婚相手の養子になったからといって、父子の親子関係が否定されるわけではないからです。

 

元妻が再婚して、子どもが再婚相手の養子になろうが、実の父と子であることに変わりない以上、実父は子のために養育費を払い続けなければなりません。

 

 

ただし、元夫の失業や収入減、再婚の場合などの諸事情によって養育費の額を変更できる旨を民法第880条では定めています。こうしたことから元夫が「娘にも新しい父親ができるということなので、養育費を減額してほしい」と言うことは誤りではありません。

 

また、子どもが再婚相手と養子縁組をした場合ですが、第一次的には養親となった再婚相手が子どもに対して扶養義務を負うことになります。
養親に子どもを養う資力がない場合には、不足分のみを実親に請求することは可能です。

 

 

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